こんにちは、スマイル情報局です。
先日、Twitterから発信され、話題となった
渋谷の「ドット絵アトム」が撤去された というニュース。
今回は、そのニュースの概要と、作者であるフランスのアーティスト
INVADER(インベーダー)
について考えていきたいと思います。
この記事では
渋谷の「ドット絵アトム」が撤去される
作者はフランスのアーティスト『INVADER』
『INVADER』の世界中の作品
などの内容でお届けしていきます。
それではさっそく見ていきましょう。
渋谷の「ドット絵アトム」が撤去される
渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 1億6500万円の価値も?区に見解を聞いた#Invader #アトム #ストリートアート #渋谷 https://t.co/8ayfSa4umc
— J-CASTニュース (@jcast_news) June 24, 2022
一部では1億6500万円の絵の価値があるとされているこのアート。
J-CASTさんの記事によると
渋谷区が取材に答え
- 撤去されたのは事実
- 実行されたのは「6月17日未明」
とした上で
- 撤去した理由やどう処理したか
- 作者を把握していたか
といった質問については答えなかったそうです。
ニュースを受け、Twitter等では
「残すべき派」「撤去すべき派」双方の見解が飛び交いました。
まず「残すべき派」の見解から見てみましょう。
税金の使いみちを間違ってますね。税金使って?撤去して価値あるものを捨てるって>渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 1億6500万円の価値も?区に見解を聞いた(J-CASTニュース)https://t.co/AtkzpxdgMj
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) June 25, 2022
インベーダーとKAWSの落書きは消されるのにバンクシーの落書きだけ保存されるの意味わからんよねhttps://t.co/l7GgoE43tv
— (っ'ヮ'c) (@popepupipa12) June 25, 2022
落書きとアートの違いを説明して、保全することもできると思う。
— FK (@DXlozSubIY4YMnI) June 25, 2022
理由はわからないが、もし一緒くたにして処理したのであれば、もう少し価値について考え直してもいいかもしれない。
なんでも法律どおりに処理するなら、行政はAIにでも任せればいいのだし。 #NewsPicks https://t.co/ISYsqm678Q
テレビのコメンテーターでもおなじみの
弁護士の紀藤正樹さんもコメントしていますね。
「残すべき派」の見解を見ますと
- 高額価値のあるものを撤去するのは「もったいない」
- 景観としてなくなってしまうのは「寂しい」
- 「芸術」をもっと尊重すべき
- 何でもかんでも「法律」「ルール」で考えるべきではない
というような意見が多いようです。
一方「撤去すべき派」は
「設置」とか「撤去」とか言う前に、区が作者すら公表できないようなものは何の価値も無く、ただの落書きでしかないでしょう。器物損壊及び建造物等損壊に当たりますよね。何とも変な話です。https://t.co/N9OjOyT0zV
— もち (@zunda_mochi_ex) June 25, 2022
落書きは犯罪。インベーダー?とかいう違法な自称芸術家(違法なのがわかってるからなおさら実名で活動できないんだろう)なんて役所が放置している方が問題。
— のっちょ (@y_nocho) June 26, 2022
しかもバンクシーらしき絵の時との整合性なんか聞くなよ、… #NewsPicks https://t.co/fMntcWbnxK
これに文句言ってる人は自分の著作物を勝手に使われたり自分の敷地内に見ず知らずの人に落書きされても容認するのかな??
— ハハハハムちゃそ⊿ (@hamcya) June 25, 2022
渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 1億6500万円の価値も?区に見解を聞いた https://t.co/wU5Erq0I8m #Invader #アトム #ストリートアート #渋谷 @jcast_newsから
- 所有者に許可を取っていないので「ただの落書き」
- 「建造物損壊」などの方に触れる可能性が高い(違法性)
- 違法性のあるものに「価値」を付けること自体がおかしい
などの意見が多いようです。
また「中立派」というか
価値を認めつつも、撤去は必然
という意見の方もチラホラいらっしゃいました。
そもそもが撤去されることを前提としたアート
という捉え方ですね。
これには妙に納得しました。
【画像あり】渋谷区が削除した「鉄腕アトム」の落書き、実は有名芸術家の作品で約1億6500万円の価値…ファンから悲痛の声 https://t.co/ijxl02pofz
— sakamobi.com (@sakamobi) June 25, 2022
この手の落書きは消される破壊されるところも含めてアートだからね。これでいいんだよ☺️☺️☺️
※リンク先に画像あり
あなたの考えはいかがですか?
私個人としては「残して欲しかった」という立場です。
後ほど詳しくご紹介しますが
『INVADER』のアートは
レトロゲームの「ドット絵」からインスピレーションを得ていて
「ファミコン」のキャラなどがモチーフになっています。
「パックマン」や「マリオ」など個人的に好きなキャラが多いので
余計「もったいない」と思ってしまうのかもしれません。
そもそも「芸術」と「法律」で論点が違いますし
「正式に許可を取ってから作ればいいじゃないか」
という意見も出そうですが
そうしてしまうと「ストリートアート」という概念から外れてしまうのでしょう。
「芸術」を論ずるのはとても難しいですね。
ただ
長年「その場所のシンボル」として存在してきた
「撤去のニュース」でこれだけ様々な意見が飛び交う
そういった「話題」を提供することこそ
この作品の意味・価値なのかもしれませんね。
作者はフランスのアーティスト『INVADER』
「渋谷のドット絵アトム」の生みの親
『INVADER』(インベーダー)についてですが
名前の通り、タイトーが開発したゲーム「インベーダー」からきています。
㊗️44歳🎂
— タイステぷらす🦖タイトー公式 (@taitostation_i) June 15, 2022
おはようございます👾💗
本日6月16日はスペースインベーダーの誕生日🎊
是非お近くのタイトーステーションにて、インベーダーの看板を撮影して投稿して下さい🌈
👾👾👾👾👾👾👾💥#スペースインベーダーの日 #タイステ pic.twitter.com/mvmE8YdXy3
多くは謎に包まれていますが
フランス・パリを拠点として活動するストリートアーティストです。
本名などは非公開で、主に夜間に活動しています。
製作中にインタビューを受けることもあるようですが
常にマスクをかぶっているため顔もわかりません。
世界各国の主要都市に出没し
「インベーダー」を中心とするドット絵アートを手掛けています。
ドット絵を表現するために
タイルを接着剤で壁にくっつける
という手法を用いています。
渋谷のアトムに「1億6500万円」の価値があるということですが
世界中に『INVADER』のコレクターがいて
彼の作品はオークションで高値が付くそうです。
当然、出品者は「建造物所有者」でしょう。
近年では「作品の盗難」も相次ぎ、『INVADER』は
「より手の届かないところへの設置」「剝がそうとすると損壊する」
というような「対策」を講じているようです。
『INVADER』の世界中の作品
それでは『INVADER』が手掛けた世界中の作品を見ていくことにしましょう。
たくさんの作品があるため、完全に私の趣味で選んでいます。
日本・東京
こちらは「UFOロボ グレンダイザー」でしょうか。

中国・香港
ファミコン「スパルタンX」の主人公トーマスですね。

イタリア・ラヴェンナ
イタリアの国旗になっている「インベーダー」

フランス・パリ
『INVADER』の活動拠点のパリから数点。
まずは「ロックマン」かっこいい。

おなじみ「マリオ」

「Dr.マリオ」??

エッフェル塔にも「インベーダー」が

アメリカ・ニューヨーク
ピザの中に「インベーダー」

「ミュータント・タートルズ」ですね。

スイス・アンゼール
こちらはスキー場。
作品の中では「最高高度」だそうです。そりゃそうだ。
山の上の監視所に「インベーダー」

リフト降り場に「インベーダー」

ご紹介したのは「ほんの一部」です。
「インベーダー」のキャラだけでなく
その国、その場所に適したアートを残すのも特徴です。
他にも世界各国の都市に作品がありますので
「お気に入りの一枚」を探してみてはいかがでしょうか。
公式ウェブサイトはこちら→ 公式サイト「space-invaders.com」
『INVADER』のまとめ
- 渋谷の「ドット絵アトム」が撤去されたニュースが話題
- 渋谷のアトムは「1億6500万円」の価値がある?!
- 渋谷区が回答、撤去の「理由」は不明
- Twitterでは「残すべき派」「撤去すべき派」の意見が飛び交う
- ストリートアートは「撤去される儚さ」も価値の一つ?
- 『INVADER』は正体不明で活動
- タイルによって「ドット絵」を表現
- 『INVADER』の活動拠点はパリ
- 『INVADER』は世界中に作品を残す
- その国、その都市に最適なアートを手掛ける
いかがでしたでしょうか。
- 「無許可」のものを「芸術」と呼べるのか
- 違法性のあるものに「価値」をつけていいものなのか
- 残すという「心の豊かさ」があっていいのではないか
- これは「落書き」であって「アート」ではない
など議論は尽きません。
「価値観」「正義」「粋」などで見解が変わります。
ある意味、全部正解なのでしょう。
前述しましたが、この作品は
こういった「話題を提供してくれた」そのことに
価値があると思います。
この話題でディベートをしてもおもしろそうですね。
自分の考えをしっかりと持ち
相手の理論をきちんと理解し
その上で主張をしていく
とても大事なことです。
またこのような話題があれば考えていきたいですね。
それでは今回の記事は以上です。
ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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